
出版社:白泉社
作家名:柴田ヨクサル
ページ数:208ページ
シリーズ:エアマスター
ジャンル:アクション アニメ化 Android対応
コメント:
「エアマスター」こと相川摩季に、最強最悪の男・坂本ジュリエッタが襲いかかる…と思いきや坂本が摩季にプロポーズ?ドキドキのシリーズ第4巻!!
ダウンロード 価格:530円
※作品の価格は変更される事があります、詳細ページで再度ご確認ください。







本日は ◆ビジネス、営業系
結果を出して定時に帰る時短仕事術 永田 豊志
¥ 1,500 ソフトバンククリエイティブ (2010/6/30)
金曜日だものね。
横書き。開いて左半分に図での解説がある。時間に対する考え方、
実際の作業における時間短縮の工夫など。
・人生の前半は自分の時間を高く売り、後半は人の時間を買う。
時間と資産は反比例する。若いうちは、金はなくても時間だけは
たくさんあるはず。コミュニケーションスキルを磨いて、自分の
時間を高く買ってもらおう。
対して三十も半ばを過ぎれば、人の時間を買う方法を覚えよう。
他人に仕事を任せる。マネジメントを学び、組織を作る。アウト
ソーシングを利用するなど。
・仕事を早くする8ヶ条。
生産性のためには金をけちらない。やらないことを決める。やる
べきことは具体化し、タスク管理。事前の段取りが勝敗を分ける。
マルチタスクで仕事を進める。IT利用で効率化。時間管理の習
慣をつける。他人を巻き込み、チームを作る。
・仕事を遅らせない。スケジュール管理のコツベスト10。
短い時間で全体像を見渡す、見せる。中間目標を設定し、進捗の
遅れをチェックする。最初の段階でバッファ(遅れ)を予想し、
準備しておく。
関係者とスケジュールを調整する、意思をすり合わせておく。具
体的なタスクのみを管理する。短い時間に集中する。作業に要す
る時間を正確に把握する。
必要となるタスクを最優先する。ステータスを日々確認、遅れが
あれば早い段階で対処。TO DOリストは専用のものを利用する。
最後の、TO DOリストの作り方について、少し解説を加える。
このリストには、一日で終えるべきものだけを記す。なのでこの
場合、期日は書かなくてよい。そしてやるべきことを並べるとき
に、それがどういう分野のものであるか、分別をしよう。
仕事なのか自己投資なのか、プライベートの用事なのか。紙に書
くだけではなく、リマインダーなどのWEBツールを使うようにする
ほうがよい。
・30秒で魅力を伝えるエレベーター・ピッチ。
あなたが起業家だとしよう。投資家とエレベーターに乗る。目的
の階につくまでの間に、投資を引き出す話ができるか。
人に説明をするとき、そんな気持ちで臨むと結果が引き出せる。
250文字、30秒以内。これくらい、短い言葉で言いたいことを言う
訓練をしよう。
パソコンのキーワード、ショートカットキーを覚える。単語登録
でよく使う言葉を登録しておくなど、けっこう細かいことまで書
いていたので面白かった。
「おせ」と打ち込んで変換すると「お世話になります」という文
章が出てくるように、設定しておくと楽なのだそうだ。
時間管理の本を多く読まれた方には、取り立てて目新しいことは
ないかもしれないが、図説であるのでとっかかりやすいのがよい。
新人さんなどに、教えてあげるといいかもしれないな。
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本日は ◆たまには教養系
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奇跡の脳 ジル・ボルト テイラー
¥ 1,785 新潮社 (2009/02)
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そんなこんなで、今週一押しの一冊。
ジルは神経解剖学者として、輝かしいキャリアを積んでいた。研
究は順調だったし、精神病患者の団体、全米NAMIの最年少理事に
も選ばれた。彼女の熱心な働きが認められたのだ。
彼女が脳に興味を抱いたのは、兄が分裂症にかかったためである。
同じ母から生まれたのに。不思議に思ったジルは、まだ新しい分
野だった、脳の研究に没頭していた。
この本は、脳の専門家であるジル・ボルト・テイラー博士が脳卒
中をわずらい、回復するまでのノンフィクションである。
卒中になった瞬間から、その回復の過程までを、専門家らしい冷
静な筆致で記している。これがものすごく面白い。自分の内側、
まさに脳の中で起きていることを、他人事みたいに眺めているの
だ。
それでいてユーモラスなのもいい。一人称で語られる、話し言葉
なので読みやすい。違うと怒られるかもしれないが、この知性的
な女性が卒中にかかった場面の記述などは、「アルジャーノンに
花束を」に似ていると思った。
その場面を、かいつまんでご紹介してみたい。卒中患者はこのよ
うな経験をするのかと、驚かされるばかりだった。
午前七時。目覚めたジルは目の裏側がきーんと痛むのに気づいた。
かき氷を食べたあとみたいに。次に、何かから切り離されてゆく
感覚を覚えた。心と体がばらばらになる感じ。
シャワーを浴びようとして、水道の蛇口をひねった。すると耳を
つんざくような騒音が聞こえた。いつも聞いている水の音なのに。
このとき、入ってくる音(聴覚情報)を処理する機能が、脳の中
で失われていることに気づいた。重大な異変が起きているとわ
かった。
彼女はこの後、助けを呼ぼうとするが、それが簡単にできなかっ
た。「たすけをよぶ」、このことはわかる。だが思考が安定せず、
集中できない。
左脳に出血があったせいだ。言語や、数字、記憶を並べる機能が
失われていた。「情報が入ったファイルの前に並んでいる。だが
そのファイルを開けるやり方を、すべて失ってしまった」ような
感覚があるのだそうだ。
「でんわ」と浮かぶが、それがどんなものだったかわからない。
「しょくば」に電話をかけようと思うが、電話番号が思い出せな
い。やっとつながっても、内線の番号を答えられず戸惑う。
普段何気なくしていることでも、脳がどれだけ働いているか、わ
かったような気がする。ものすごく複雑なことを、脳はやり遂げ
ているんだな。
しかし卒中になった朝は、奇妙な安らぎにも満たされていたのだ
そうだ。言語中枢が没したので、時間の概念、数字も失われ、感
覚だけの世界に漂うことができた。涅槃の世界、と著者は表現さ
えしている。
卒中の患者は「馬鹿なけもの」ではなく「傷ついた人間」である。
わかっているから、優しく話しかけてほしい。
また、脳は回復すると断言できる。彼女自身、周りの助けを借り
ながら、本書が執筆できるまでに回復した。その間八年。
(この間の不思議な脳の働き、考察については、読まなきゃソン
と大声で言いたくなるほど。すごい、神秘的)
私たちの脳は、「中で小さい子供がいくつかのグループに分かれ
て、めいめいに遊んでいる状態」なのだという。
一箇所が損なわれても「そこにいた子供たちが、別の健康な場所
に移り、また目一杯活動を始めようとする」。損なわれた働きを、
代替する動きが行われるということのようだ。
脳って神秘的。平々凡々の自分ではあるけど、立って歩いて会話
をして、本を読んで料理を作って、それだけのことが大変立派に
思えてくる。誇らしい。
人間の可能性、素晴らしさってやつを信じられる一冊。大迫力!
イライラしているところに、悪い事が集まり、
ニコニコしているところに、良い事が集まる。
クヨクヨしているところに、つまらないことが集まり、
ワクワクしているところに、おもしろい事が集まる。
今日も一日味わいつくしましょう。
本日は ◆生活、ほっこり系
蒸し器もせいろもいらないフタさえあれば!極上蒸しレシピ
浜内千波 ¥ 1,365 日本文芸社 (2009/9/29)
今「蒸し」がアツイ。
専用の器具もいろいろ、面白いものが出てるよね。タジン鍋に
シリコンスチーマー、スチームクッカーってのもある。
実は私は、シリコンスチーマーは、一度買うことを検討したの
だ。レシピ本についているあれを、買って試してみようとした。
だけど私はそのときちょうど、家の中のモノを減らす作業の途
中であった。調理器具はなるべく少なく、使いまわすことで毎
日をしのぎたい。
また、過去の経験から、専用の用途しかないものが、だんだん
使われなくなることを身に染みて知っていた。ゆで卵を切る道
具だったり、さらにはたこ焼き器であったり、その目新しさに
飽きるとそれでおしまいになることが多い。
そんなわけで、買わずじまいでいたのだけど、やっぱり蒸し料
理には挑戦してみたかった。蒸しだけに、無視できないという
心境である。流行には乗りたい。
蒸し器はあるのよ。だけどもっと手軽で便利に。
そう思っていたところに、飛び込んできたのがこの本だった。
料理研究家の浜内千波さんの、蒸し料理レシピ本。フライパン
でもできるのだという。密封性が高い鍋、フタがあれば誰でも
簡単に蒸し料理ができる。
しかも普段の料理においても「蒸し」の過程を取り入れるだけ
で、より早く、おいしく仕上げることができるそうだ。これは
ありがたい。
たとえばもやし。フライパンに入れ、フタをしめたら中火弱で
加熱。このとき、透明で密封性の高いフタを選ぶようにしよう。
もやしが透き通ってきたら、フタをはずして箸で上下を返して
やる。
その後再びフタとじ、加熱。茹でたものには感じられない、
しゃきしゃきとした歯ざわりが楽しめる。
小松菜も蒸すとおいしい。茹でると水に溶ける栄養素が、その
まま残るのがうれしい。色あせを防ぐため、塩を振ってフタと
じ、加熱。葉がしんなりしてきたら、上下を返して水大さじ1、
再び加熱して、出来上がりというわけ。
切り干し大根も肉じゃがも、茹でるのではなく、少量の水で蒸
すことができるらしい。大事なのは密封性の高いフタというわ
けだ。
ラタトゥイユ、ごぼうのワイン煮、グリーンピースとじゃがい
ものハム煮、白身魚をキャベツで包む蒸し物、大根のステーキ
など。
水は少なめに。だいたい、大さじ二杯がせいぜいという感じ
だった。密封して野菜の水分で蒸して、柔らかくなったものを
調理するという感じ。それで味噌汁まで作るのだから、なかな
か徹底しているように思える。
この人のレシピ本は役に立つ。わかりやすい。家庭で作る料理
というものを、よくご存知だなと思う。奇抜でなく、それでい
ていつも新しい発見がある。楽ができる。
春も近い。初めて一人暮らしをする人に、料理の本を贈るとし
たら、私は迷わずこの人の本を選ぶだろうな。
ビジネス書。門外漢の私にはぴんときませんてした。「残念な人」とは一生懸命働いているのに成果の上がらない人のこと。そうならないためにはどうすればいいかについてかいてあるようです。
自分の目標や、やりたくないことを書き出してみるというのは使えそうです。
本日は ◆生活、ほっこり系
寝るだけダイエット 福辻 鋭記
¥ 1,260 扶桑社 (2010/5/13)
さて、私も一応は女子。今日明日の二日間は、現在女子界にうご
めく二大潮流についての話をしてみたい。
ダイエットと料理。まあもちろん、あの田嶋陽子先生辺りなら、
機関銃のように反論を打ち出すかもしれないが、とりあえずこの
辺りの分野を女子向けと呼んでも、そう異論は出ないと思う。
で、本日はダイエットだ。
私などね、思春期辺りから毎年毎年「今年の目標」はダイエット
なのよ。さまざまな流行に流され、踊らされてまいりました。
リンゴダイエットもあったね。世にも美しいダイエットもあった。
指に輪ゴムを巻きつけたり、風船をふくらませたこともある。
総じて思うのは、これまでのダイエットは我慢が多かったという
ことだ。右肩上がりの世の中にあって、努力、忍耐は報われると
がんばれる人が多かったのだろう。
だが最近では、どこか緩めであるように感じる。そして、皆が皆、
モデル体型を目指すのではなくて、自分の本来の美しさを引き出
すことに関心が高まっているような気がしている。
本来の力。自然の美しさ。ではそれを損なっているものは何か。
お待たせしました。それが最近の流行、「骨盤、ゆがみ」という
キーワードなのです。
私たちの体は、普段普通に暮らしている間にも、少しずつゆがみ
が生じている。そのゆがみが大きくなると、不自然な場所に贅肉
がついたり、体の不調となって現れることになる。
この本を書いた先生いわく、骨盤のずれを治すだけで、以下いろ
ろな症状に改善が見られるのだそうだ。
原因不明のイライラ、プチうつ。頭が痛い、体がだるいなどの不
安定愁訴。便秘や肌荒れ、花粉症の症状が軽くなることもある。
効果はダイエットだけではないらしい。
骨盤矯正のやり方はとても簡単。バスタオルを二枚重ねて、くる
くると巻いてゆく。ロールケーキみたいな感じにだ。だいたい、
10センチほどの高さになるとちょうどいいそうだ。
そしてそれをビニール紐できつく縛る。柔らかく動かないように。
座ってお尻にぴたりとつく場所にその巻いたバスタオルを置き、
後はごろんと寝転ぶだけ。背中がぐんと伸びるような気がする。
気をつけるのは、寝るのは固いところであるということ。畳や床
の上がいい。また、時間は五分だけでかまわない。長くしすぎて
も効果は変わらない。
一日五分。バスタオルを敷いて寝転ぶだけで、体のゆがみが矯正
されるのだそうだ。
試してみた。バスタオル二枚は、私にはちょっと辛かった。腰が
痛い人は、もう少し低めから始めてもよいとのこと。
背中は確かに伸びましたわ。体がぐっとほぐれる感じ。
十年ほど前、映画はリアルタイムで観た。
ラストのディナー・シーンが衝撃的過ぎて、正直あの「お食事」シーンし
か覚えていない。
しかし「ハンニバル」といえば、あの「お食事」と言う様に、全く忘れら
れない強烈な後味の悪さを残している。
この小説は、5年ほど前に買ったもの。
ようやく読む順番になったので読んだのですが、久々に寝食を忘れて読み
耽りました。
読後、姉妹作「羊たちの沈黙」「レッド・ドラゴン」「ハンニバル・ライ
ジング」と四部作と云われる全作を買い揃えたほど。
面白いというのは不謹慎だけど、ベストセラーになったのは良く分かりま
す。
有名な「羊たちの沈黙」では、地下牢に拘束されたハンニバル・レクター
の、その後の悪事を描きます。
なぜこうなったかは、「レッド・ドラゴン」「ハンニバル・ライジング」
を読まないと見えてこないですが、本作でも彼の過去(幼少期)が所々
登場します。
恐怖の幼児体験が彼の異常基調となっているのですが、こうまで怪物にな
ってしまうものなのか。
終盤は手に汗握る展開の連続で、勧善懲悪で終わらない、妖しく不思議な、
霧に消えてゆくような終わり方。
鳥肌が立ちます。
あらすじ
すべて大人の女が主人公の短編12編。自宅で、旅先で、あるいは買物先
のデパートや行きつけのバーで繰り広げられる日常と非日常の点景をリ
アルに切り取ったオムニバス作品。
コメント
まっとうな大人の女であれば、大抵恋のひとつや二つは経験している。
そして、それはほとんど例外なくと言っていい確率で、既に失われている。
だから、どんなに甘やかな恋愛の渦中にあろうとも、女にとって号泣する
準備は常にできているのだ。
本作の12編の短編のテーマを一言で言うとこんな感じだろうか。
大人になるということは子どもや青春期の自分から見ると成長するという
ことであり、生きていくために必要なありとあらゆるものを獲得するとい
うことなのだが、それは同時にかつて自分が当たり前にもっていた何かを
喪失することと同義である。
本作では12人の様々なタイプの女性が、それぞれ実に多種多様なシチュエー
ションの中で自分の中にある「既に失われてしまったもの」と直面する。
その瞬間、ひとつのシーンを実に鋭く丁寧に切り取ったクロッキー画のよ
うな短編集だと思う。
そして、どちらかというと本作は「感じる」タイプの小説で、「考える」
方が好きな私にとってはちょっと苦手分野かな、という感じだった。
簡潔でさらりとした文体なので読みやすいが、本質的にはセンスが合うか
どうかで読者を選ぶ作品だと思う。
0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。
本日は ◆自己啓発系
うまくいかない自分から抜け出す方法 大川内 麻里
¥ 1,470 かんき出版 (2010/3/17)
「素直になりなさい」 こう人に言われて、あなたはどんな風に
受け取りますか?
「自分に素直に、自由にふるまっていいんだ!」と考える人と、
「人に素直に、従順に振舞えということだな」と考える人がいる
のだそうだ。
ポジティブになろう、がんばろうと思っても、ささいなことで失
敗してしまう人、しかもその失敗を何度もくり返してしまう人は、
自分の心の奥をもう一度、見つめ直すと楽になれるかもしれない。
「交流分析」と呼ばれる考え方を、とってもわかりやすく紹介し
たもの。人の心を5つのパーツに分けて、心の構造を知ろうとい
う学問だ。
自分の心の動き、他者の心のありよう。そういったものを冷静に
見ることで、人間関係や人生をよくしようと語っている。
人の心には5つの要素があるようだ。
CP 父 ○○しなければならない、が口癖。道徳に厳しく、責
めるような考え方をする。
NP 母 面倒見がよく、他人に優しい。程度を過ぎるとおせっ
かい、過干渉になる。
FC 自由な子供 感情を優先する。自由奔放、わがままである
が、想像力が豊かでもある。
AC 人の顔色を伺う子供。従順で協調性があり、引っ込み思案。
A 大人 論理的。上の四つと違い、感情に支配されることがな
い。冷たい人にも見える。
これら5つの要素の強弱で、性格が分かれる。厳格で人を責めが
ちな人は、他に比べてCPの要素が強いといえる。NPとFCが
高い人は、楽天的で人懐こい性格であることが伺える。
本書では、自分がどのタイプに当たるかの診断項目がある。それ
をした上で、低い要素を高めていくことが、うまく生きてゆくコ
ツなのだそうだ。
もちろんそのやり方も記載されている。自分の欠点を客観的に見
て、対処できるように、ちゃんと配慮がされている。
人に対するときも、この要素での判別が使える。たとえば上司な
どが、CPの要素で接してきているとき、ACで対応するのが一
番スムーズだといえる。
「ラーメン食べに行こうよ!」と、友達がFCの顔で言ったとき
は「行こう、楽しそう!」と、あなたもFCで応じてあげよう。
「君に合わせるよ」などと、ACで応じると感情の阻害が生じる
ことになる。ちょっと、寂しさが残る。
また人は、NPを装いながらCPの感情を押し付けてくることも
ある。本音と建前が違う、そういうことが往々にしてある。
「あなたのためを思っているのよ」、言葉自体は相手を案じるN
Pであるが、本音は相手を思うままにしたいCPのそれである。
そのような、隠された本音とコミュニケートする方法も説明され
ている。
著者の方は、恋愛において苦しい思いばかりされて生きてきた。
その原因を探ることが、本書を書くきっかけになった。
また、親が子にするコミュニケーションの間違いも多く取り上げ
られている。根拠のない不安や、度重なる失敗の原因が、実は成
長段階において植えつけられた「縛り」である場合も多い。
読んでいて、ちょっと怖くなる場面もあった。自分自身を省みて、
だ。
しかし面白かった。筆致は誠実。安心して一読をおすすめできる
本であると思う。
ちなみに、冒頭に書いた「素直になれ」の云々。自由に振舞おう
とするのがFC、従順であろうとするのがACの考え方だそうだ。
そしてTVも劇場版もご覧になってない方へ。
つまりこの本を読む前の私の状態の方へ。
たぶん、そういう方たちがほとんどだと思います。
ヤノマミって何? という方たちに、読んでいただきたい。
私たちが知らない世界が、ここにある。
と、思い入れを縷々語らせていただいた上で、本書の紹介に入ります。
まず、「ヤノマミ」とはなんなのか、から。
> <ヤノマミ>とは、彼らの言葉で「人間」という意味だ。彼らはブラジルとベ
> ネズエラに跨る深い森に生きる南米の先住民で、人口は推定二万五千人から三
> 万人。「文明化」が著しい先住民にあって、原初から続く伝統や風習を保つ極
> めて稀な部族だった。(18頁)
奥アマゾンの熱帯雨林で一万年にわたって独自の文化と風習を守り続ける人々、
ヤノマミ。
今ではマサイ族も携帯電話を持つ時代。今年1月9日のメルマガ『空白の五マイル』
でも、村人が携帯電話を持っていてすぐに当局に通報される仕組みになっていた。
そんな現代にあって、ほとんど地球に残る最後の、古代からの風習を守る民族と
いえよう。
三十人から二百人がひとつの集団を作り、二百以上の集落に分散するヤノマミ族
の、<ワトリキ>という名の集落に、取材陣は同居した。ワトリキとは「風の地」
という意味。ワトリキにはいつも風が吹いていた。
ワトリキには167人が暮らしていた。
シャボノという巨大なドーナツ状の家で、家族ごとに囲炉裏を持つ。囲炉裏のあ
いだに仕切りはなく、プライバシーはまったくない。
彼ら取材陣は<ナプ>と呼ばれた。ヤノマミ語を理解できない彼らにも、その言
葉だけは聞き取れた。
> <ナプ>とは「ヤノマミ以外の人間」、あるいは「人間以下の者」をさすヤノ
> マミの言葉で、敵意と差別が込められた最大級の蔑称だった。[…]
> どんな言語でも侮蔑の言葉は語感が禍々しい。だからなのか、ヤノマミの言葉
> を殆ど知らなかった僕らでも、ナプという言葉だけは聞き取ることができた。
> やはり、差別される方は直感的にわかるものなのだ。(40頁)
文明を不必要に持ち込まないよう、持参した食料は少なかった。
客人扱いだった最初のうちは分けてもらえた食料も、一週間を過ぎた頃から減っ
ていった。みるみるうちに体重が落ち、立ちくらみを起こした。
石鹸をナイフで小さく切り、物々交換で野ネズミやカピバラなどを手に入れて、
焼いて食べた。
できるだけ、彼らと同じものを食べようと思ったのだ。
祭りのために猿を狩る。
バクを狩る。
胎児は食べない。森に置き、土に還す。
ヤノマミのしきたりでは、人が死ぬと、死者にまつわるすべてのものを燃やす。
そして忘れる。死者の名前を決して口にしない。
ヤノマミの女は森で赤ん坊を産む。
産まれた子どもはまだ人間ではない。母親が抱き上げて初めて人間になる。それ
までは精霊なのだという。
母親は、子どもを人間として迎え入れるのか、精霊のまま天に返すのかを決めね
ばならない。
母親一人だけで決める。理由は身内にも語らない。もちろんナプには語らない。
母親以外の者はその決断に従う。
国分は、そして菅井カメラマンは、少女が出産する場面に立ち会った。
少女は産んだ子を天に返すことを選んだ。
バナナの葉に包み、白蟻の巣に納める。
たぶん、このとき、国分のなにかが、がすこし壊れた。
ワトリキのシャボリ・バタ(偉大なるシャーマン)の歩み、ヤノマミ族の歴史、
直面している危機、保護区見直しの動き、文明化の波、etc…
語られるべきはあまりに多い。
> 「あなたたちはしっかりと広めて欲しい。自分の家に帰って家族に話して欲し
> い。ナプが来る前、ヤノマミは幸せだったと。ナプが病気を持ってきて、私の
> 父も母も祖父も祖母も叔父も叔母もみんな死んでしまった。私は一人ぼっちに
> なった。[…]今、ワトリキにいる者は生き残った者たちだ。とても苦しい思い
> をしてきた者たちだ。忘れないで欲しい。[…]」(257頁)
取材班は、2007年11月から2008年12月まで、四回に分けて合計150日間をヤノマ
ミ族と共に暮らした。
その取材内容はNHKハイビジョン特集、NHKスペシャル、劇場版にまとめられ、
劇場版はDVDでリリースされている。
ヤノマミの暮らしが正しいのか間違っているのか、私たちの暮らしが正しいのか
間違っているのか、そういうことではない。
ただ、彼らは彼らで、私たちは私たちだ。
ヤノマミたちはヤノマミとして、ただ、そこに、ある。
三人によるトーク週集。政治、経済、教育など多岐にわたるテーマで三人が独自の理論で言いたい放題。なかなか面白かったです。
本日は ◆世間話、時事ネタ系
柳生真吾の 雑木林はテーマパークだ! 柳生 真吾
¥ 1,680 日本経済新聞出版社 (2010/4/24)
見ているだけで、里山の中に迷い込んだような気分。写真多数。
雑木林の魅力をたっぷり伝えてくれるエッセイ。
タマゴダケというきのこがある。六月ごろに、卵のような真っ白
な殻をまとって誕生する。写真があるが、木の根っこに本当に、
ぽつんと卵が落ちているみたいだった。
やがて白い殻が割れ、中から赤いきのこが生える。出てきたとき
は、真っ赤なピンポン玉に柄がついたような感じ。メルヘンチッ
クでとてもかわいらしい。
かさが開くと食べごろなのだが、このとき、猛毒のベニテングダ
ケと間違えないように。タマゴダケには大きくなっても、根元に
白い殻が残ります。食べると絶品。
美しいカタクリの花の写真もある。
カタクリは、雪解けの林に顔を出すのだそうだ。カタクリの花の
開花は春の到来を告げるものである。
だがそれは、カタクリなりの必死の生存戦略なのだ。寒いさなか
に命がけで目を覚まし、冬眠から覚めたばかりの昆虫を待つ。植
物は動くことができないから、さまざまな手段で虫の助けを誘う
しかないのだ。
カタクリの花は、昆虫の目から見るとネオンサインのように輝い
て見えるのだそうだ。紫外線を浴びると光る仕組みになっている
らしい。
そうして虫たちを誘い、受粉し、できた種をアリに運んでもらう。
しかしその種が発芽し、成長して花を咲かせるまで、実に八年の
月日が必要となる。
著者の柳生さんは、八ヶ岳にこの雑木林を所有しておられるのだ
が、もともとこの土地を購入したのは彼の父親の博さんだった。
最初は荒れた土地だった。長い年月をかけて、親子で力を合わせ
て、生き物も人も住みよい土地に作り変えてきた。
私はよく知らなかったのだが、森や林というのは、人の手が入っ
たほうがうまく機能するものなんだそうだ。
人の手が入っていない林を原生林と呼ぶ。屋久島や白神山地など、
日本にも原生林はいくつかあるが、大半は人によって整備された
人工林、二次林である。
そのような林は、定期的に管理、更新させていく必要がある。人
は自然を破壊するといわれるが、さにあらず。自然に働きかける
ことで、生態系を豊かに保つことができる。
江戸時代には、このような「森林ビジネス」が盛んだったようだ。
武蔵野の雑木林は、増加する江戸の人間を養うために、薪炭林と
して作られた。薪を取るために、人工的に作られたものだった。
日本には、人の手で里山を守ってきた長い伝統がある。これに学
ぶべきことが、現代の我々にもたくさんある。
早速出かけてゆきたくなるような本だった。同時に、植物の強さ
に改めて感動させられる。
タンポポやすみれ、シロツメクサ、普段目にする植物たちの、し
たたかな生き残り戦略には、実に興味をそそられた。
写真もエッセイもとても素敵。週末に、ぜひおすすめの一冊。
本日は ◆自己啓発系
ナイチンゲール 心に効く言葉 フローレンス・ナイチンゲール
¥ 1,260 サンマーク出版 (2010/3/19)
子供の頃読んだ絵本には、ナイチンゲールさんは天使のような優
しいお顔で描かれていた。看護師の仕事を始めた方なのだという。
お気持ちの美しい、たおやかな方だと考えていた。
だがそれだけではないらしい。彼女自身「クリミアの天使」と呼
ばれたことについて、こんな言葉を残しているのだそうだ。
「天使とは、美しい花を撒き散らす者ではない。苦悩する者のた
めに戦う者のことだ」
彼女はその生涯において、さまざまな戦いを演じ、勝ち抜いた。
看護師の地位を向上させ、戦場における衛生観念を徹底させ、婦
人問題についても言及することがあった。
上流階級の令嬢である。自分の願いをかなえるために、知識や教
養、人脈を大いに活用した。実に冷静な実務家であったのだ。
本書はそのナイチンゲールさんが残した著作から、いくつかの言
葉を抜粋し、まとめたもの。シビアで考えさせられるものが多い。
・りっぱな女性であるためには、つねに向上していなければなり
ません。よどんだ水も、よどんだ空気も、遅かれ早かれ腐敗して、
使い物にならなくなります。
・善良な自分でいるために必要なのは「どんな環境にあっても、
自分で念じさえすれば善良でいられます」と言うことではありま
せん。
体に悪い環境の場所に行かなければならなくなった人は「どんな
気候のところでも、健康でいようと思えば健康でいられます」と
は言いません。よい環境を整えられるよう、手を尽くすはずです。
いかなる環境においても善良でいられるという考えは、下水溝の
上に住んでいても、健康でいられるだろうと考えるようなもの。
最善を尽くして、自分が善良でいられる環境を整えましょう。
・「憎む」ことによって、私たちが向上することはありません。
・円滑にものごとが進む体制に不可欠なのは、全員が、ほかの人
の仕事を妨げるのではなく、助けるような形で自分の仕事をする
ことです。
・責任者の立場にある者は、言葉でわからせるよりも、自分の存
在から感じ取らせることが大切です。
自分を「こんな風に見せよう」とせず、隠し事もなく、寡黙で思
慮深さにあふれている、そんな一本筋の通った人生の持つ静かな
力で、騒々しい議論などせずに責任者の勤めを果たすのです。権
威を行使しながら、そう見せないことが大事なのです。
・これから師長になる人は、配下の女性の主人でもなく召使でも
なく、友とならなければなりません。
私が目下の者にきつくあたることは、彼らが私にそうするよりも
罪が重いのです。人を踏みつけにするような態度を取りながら、
人を治めることは誰にもできません。
特に最後の「人の上に立つ」の章などは、現代にも通用するリー
ダー論だと感じられた。
けっこうキビシイ。だがそれは、著者自身にも向けられたものだ
から、読み手としてはただ脱帽、感心するほかすべがない。
部下を抱える女性の方に、特におすすめ!
本に書かれてある事そのものは、とても感動した。
弁護士の心構え、彼の功績は大変立派に読めた。
ただし、著者は名うての辣腕(元)弁護士。
その説得力は多大であり、ナナメから読んで丁度いいのかもしれない。
その根拠は、彼の若き日々と現在。
彼は弁護士の子供であり、戦前の貧富の差が激しい頃、関西一のおぼっちゃ
ま学校同志社の出身。
京大に進み、数回の不合格を乗り越えて司法試験に合格するが、親のスネ
を齧って放蕩無頼の青春時代を送っている。
著者の良いところは、そういった遊び人時代を隠さず、どのようにして立
ち直ったかと自慢話に持ってゆく流れが微笑ましく、恐るべき話術だ。
本書最大の読みどころは「森永ヒ素ミルク中毒事件」。
この事件に携わった事によって、彼の人生も仕事に対する姿勢も変わった
のだろう。
この章は正直、読み進むにつれ目頭が熱くなった。
読み物として優れ、グイグイ引き込まれてアッという間に読み終えた。
そんな名弁護士、今もお元気なのかな?
大好きなウィキペディアでチェックしてみた。
住宅金融債権管理機構の回収方法で問題がこじれ、弁護士業を廃業してい
るそうだ。
もう八十歳代になっているようだ。
彼は今、実家の家業「聖護院御殿荘」という京都の老舗旅館を経営してい
るようだ。
HPでどんな老舗旅館かと拝見したら、まあ立派。
宿泊費がリーズナブルなのは交通の便が若干弱いからだろうが、立派なお
宿ですよ。
京都に行く事は今後もあるだろうから、一度は利用してみたい。
本日は ◆自己啓発系
絶対の自信をつくる3分間トレーニング 松尾 昭仁
¥ 1,365 あさ出版 (2011/1/17)
滝に打たれましょうだとか、心頭滅却いたしましょうだとか、そ
ういう難しいことが一切ないのがありがたい。
実に今、たった今、できることばかりを集めた「自信がある自分」
の作り方。
・それは自意識過剰なだけ
髪を切った女性から、あれこれ髪型のことについて、尋ねられたこ
とはないだろうか。問われたあなたは「そんなことどうでもいいよ」
と思ってしまうに違いない。
人は他人のことに、それほど関心を持ち合わせてはいない。人の目
はそんなに気にしなくてよい。
・負ける戦をしてはいけない
イチロー選手が、サッカーをしているところを見たことがあるか?
多くの人は、サッカーもテニスも野球も、すべてこなそうと考えて
いる。そうでなければならないと思っている。だが社会で成功して
いる人は、総じて一つの分野にしぼって努力した人だ。
・身だしなみを整える
靴をきれいに磨く。思い切って、セミオーダーのスーツを作ってみ
る。いい時計を持つ。爪をきれいにする。面談前には歯を磨く。
簡単にできること。やってみると効果は高い。
・「すいません」は禁句
代わりに「ありがとう」と言おう。マイナスのニュアンスがプラス
に転じる。言うほうも聞くほうも、プラスのほうが楽しくなれる。
・話を「聞く」だけで自信がつく
初対面の相手と。以下三つのネタふりで、仲良くなることができる。
出身地、幼い頃の話、親をほめる。
生まれた場所、子供の頃の思い出。こういった、プライベートの話
ができると、親近感が生まれやすくなる。親をほめるということに
ついても、嫌がる人はそういないと思うので、効果のほどが期待で
きる。
・「苦手な人」があなたに自信を与えてくれる
まずはじっくり、三分間話を聞いてみよう。聞き役に徹すること。
すると案外共通点が見つかるものだ。
人は知らないものを怖がる。無知からくる恐怖をなくすのが大事。
また、苦手な人の存在は、自信を失わせる原因になる。だから苦手
な人とも親しくなって、自分に余裕を持つことが大事。
・憧れの人を「TTP」してみる。
TTPとは、徹底的にぱくる、の略。
成功者のまねは徹底的にしよう。成功者のまねを続けていると、成
功者のエッセンスが身に着く。成功への近道となる。
・異業種の友人が、あなたに自信をもたらす。
広く浅い知識でも、ビジネスの世界ではおもしろいネタになること
がある。業界の慣習にとらわれることもなくなる。
思わぬアイディアは、他業種の知人から得られることも多い。
・小さくてもいいので、コミュニティのリーダーになる。また、小
さい世界でいいので、ナンバーワンになってみる。
ニッチな世界でとりあえず一番になろう。自信もきっとついてくる。
まああれよ、自信は多すぎてもだめだが、少なすぎてもやっぱり辛
いものだしね。ありのまま、いばらず腐らず、等身大でいたいもの。
最近うつむきがちだなあ、と思う方へ。
あらすじ
最愛の恋人に捨てられ、全てを失った私は、たったひとつだけ残された
ぬか床の壺を抱えて郷里の家に戻った。
自宅ではしばらく呆然としていたが、ある日私は一念発起して立ち上がった。
一日一組だけのお客様に、その人専用の料理をつくる食堂を開きたい!
かくして「食堂かたつむり」はOPENしたのだった。
コメント
私にとって料理とは祈りそのものだ。
・・物語の後半に出てくるこのワンフレーズが書きたくて、このたった
一言に力を持たせたくて作者の小川氏はこの作品を書いたんじゃないか
な、というのが第一印象。
実に味わいのある、まっとうな小説でした。
人間は食べなければ生きていけない。
そして食べるということは基本的に他の命をもらうということだ。
まず、この動かしがたい事実が前提としてあり、その上で人が命を食べ
るのに料理という文化をもっていることに深い感謝を捧げている作品だ
と思う。
出てくる登場人物がみんなそれぞれイイ!という点でも久々のヒット作。
料理って、しかしあらゆる芸術の中でサイコーに分かりやすくて、神秘
的で、しかも官能的だよな、と改めてそう思った。
最近読んだ料理作品としては平山夢明氏の「ダイナー」があり、これは
これで文句なしの傑作なのだけれど、同じ料理をテーマとした小説であ
りながら、こっちはタフでハードで黒い世界を描いている。
本作はひたすら真っ直ぐで力強く、明るく白い世界に浸ることができた。
他の書評を見ると結構酷評している人もいてへえっと思ったけれど、これ
は小川氏の描く世界を肯定的に捉えるかウソくさいと取るかによって大き
く変わってくるんだろうなあ。
個人的にはリアリティもきちんとあって良い小説だと思います。
しかし、こんな食堂があったら絶対に行きたいよな。
おすすめ!
0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。
※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。
世上とても評価の高いユーモア誘拐ミステリ。
まだまだミステリの造詣が浅い私なので、お薦めミステリだとか、ミステ
リ・ベスト100といった企画に弱い。
そういった企画に必ずランクインされるのが、本書「大誘拐」。
ミステリの題名というのは様々で、二文字からなる熟語だけで「面白そう
!」と思わせるものもあれば、どうもピンと来んものもある。
しかし、題名はどうあれ、まったく予想できぬほど面白いミステリもまま
ある。
本書はどうか?
私の感想としては、上中下で言うと「下」。
設定からしてワクワクせず、本書最大の特製「おばあちゃん」登場後も
サッパリ。
中盤からおもしろくなるのだろう・・・、終盤が凄いのだろう・・・と
最後まで我慢して読み切りましたが、結局最後まで面白くなかった。
ミステリとしてもアっと驚くことも無く、おばあちゃんのセコさが目に
付くだけでした。
私としては、最後に、奪取した百億円を大都会の上空から札束をばら撒く
とか、世界中のメディアが報道するなか富士山火口に百億円ごとヘリが
突っ込むとか、そんなアット言うラストを期待してました。
多くの人が一度は読んでおくべき、と評価している本書。
取り敢えず、読んだ実績が作れて、それだけは良かったです。
著者は以前に「ふざけるな専業主婦」という本を書き、多くの専業主婦から反論をもらったそうです。今回はそれに対する回答。著者はよっぽど専業主婦が嫌いなようで、「専業主婦はダンナに寄生するカチク以下の存在」とばっさり。
その理由は働いていないのに税制上優遇されているのが気にくわないようです。
しかし彼女の言っていることには矛盾があります。「専業主婦を否定しない。働くのがイヤなら働かなくてもいい」と言っているのに、別のところでは、「専業主婦は働けるのにはたらかない怠け者」と批判しています。
「専業主婦は黙っていろ」というなら自分も黙っていればいいのに。
こういう矛盾に気づいていないところが恥ずかしい。
突っ込みどころ満載の一冊。
<発行人より>
著者のお名前の最後の文字は糸へんなのですが、どうしても出すことができませんでした。やり方をご存じの方は教えてください。