2010年12月22日水曜日

双雲からの言霊

■今日の武田双雲からの言霊

雨の日だからこそ、できることはたくさんある。


今日も一日味わいつくしましょう。

本のご紹介です。超雑学 読んだら話したくなる 世界史

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これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介

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本日は ◆世間話、時事ネタ系

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超雑学 読んだら話したくなる 世界史  宮崎 正勝
¥ 1,365  日本実業出版社 (2010/8/31)

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大人になって学校に縁がなくなって、かえって学ぶことの意義や
楽しさがわかったような気がしている。

そんな人は少なくないのか。去年あたりから、山川出版の教科書
がよく売れているのだそうだ。日本の歴史、世界の歴史をじっく
り学びなおしたいと思う人が増えているらしい。

そこで手に取ったのは世界史のトリビア、小ネタが集められた本。
世界史の授業中に先生がおまけに付け足して、話してくれたよう
な話だ。えてしてそういう話ばかり、覚えているものなんだよね。

・紀元前一世紀頃。この頃ローマの市民は120万人。そのうち半数
は無職だった。属州に重い税負担を押し付け、ローマ市民は娯楽
にふけっていたのだ。

「すべての道はローマへに通ず」。この言葉通り、たくさんの道
路が建設されたが、これは失業対策だった。それでも仕事を供給
できず、結果、五世紀末には一年の半分175日が休日と定められる
ことに。ローマの休日は数え切れないほどあった。

・応援の際に発する「フレーフレー」は、ヨーロッパを制服した
モンゴル人の雄たけびに由来するもの。彼らの雄たけびはロシア
語で「ウラー」、ドイツ語で「フラー」、後に英語で「フレー」
と言われるようになった。

ハンバーグの起源もモンゴル人である。彼らは遠征の際、馬をつ
ぶして食べることがあった。生肉を刻んで草に混ぜ、柔らかくし
て食べた。これがタルタルステーキの起源であり、後に火で焼く
ハンバーグステーキに変わった。

ハンバーグステーキはヨーロッパからアメリカにわたり、パンに
はさまれてハンバーガーに、そして世界を席巻している。

・スペインによる南米大陸の支配。南米大陸から多量の銀が欧州
へ渡った。結果、銀の価格が大暴落、品物の流通が盛んになり、
経済が活性化した。

スペインはイスラム教徒に支配されていたフィリピンも占領した。
中国の明とはここで貿易を行っており、南米の銀は明にも流れこ
んだ。明は銅の不足に悩んでいたが、銀の流通量が増えたため、
それを貨幣にすることができた。明の税制が整ったのも、新大陸
の銀のおかげなのである。

・アメリカンコーヒーとは、従来より薄いコーヒーを指す。

イギリスの植民地であったアメリカ。紅茶に高い税金が課され、
憤った市民はついに本国に対して独立戦争を起こす。戦時中、紅
茶の輸入が制限されたため、コーヒーが盛んに飲まれるように
なった。ミルクもなく、砂糖もなしで、薄いコーヒーがよく飲ま
れるようになったのだそうだ。

・1914年、セルビアの首都サライエボで、セルビアの民族運動を
威圧するための大演習が行われた。オーストリア陸軍によってだ。

このとき、セルビア人の暗殺団七人が都市にもぐりこんでいた。
その中の一人、19歳のセルビア人青年がオーストリア皇太子夫妻
を銃で暗殺。激怒したオーストリアは、彼の裁判をセルビアに求
めた。

セルビアはその要求の大部分を飲んだが、オーストリア世論は収
まるところを見せず、宣戦布告を行った。その後、スラブ人の盟
主としてロシアが参戦。ヨーロッパ中を巻き込む大戦となった。

第一次世界大戦は、始まった当初は短期決戦になると思われてい
た。一人の青年が放った一発の弾丸が、欧州全体を暗い戦火の渦
に巻き込んだのだ。


各章ごとにまとめが載せられていて、大まかな歴史の流れが把握
できるようになっている。

わずかなこと、ちょっとしたことが影響しあって大きな流れにな
るというのがよくわかるように説明されていた。物語風の記載だ
から、楽しく歴史を理解できるのね。それがうれしかった。

もう年号ばかり、覚えなくてもいいんだもんね。こういう学び方
もあっていいと思う。

超雑学 読んだら話したくなる 世界史