2010年11月22日月曜日

本のご紹介です。シネマ食堂

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これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介

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こんにちは!活字中毒のモモちゃんです。
今みたいに、自家製パンなど売る店がなかった時代だ。

白パンが食べたいと言って、母を困らせたことがある。ハイジ
に出てくるあの白パンに、強烈な憧れを抱いていたんだ。

とはいえそんなもの、あるわけがない。近所にあるパン屋には、
あんパンジャムパン食パンと、袋に入っているパンしか置いて
いなかったのだ。

あるとき母が、食パンの耳を切り落として出した。白パンと思
えと言うのだ。私はそれをこねて丸めて、それ風にして食べた。

ちなみにその後、母はパンの耳を油で揚げて、砂糖をふってお
やつに出した。

つくづく、昭和の風景だなあと思う。


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本日は ◆生活、ほっこり系

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シネマ食堂  飯島奈美
¥ 1,365   朝日新聞出版 (2009/9/4)

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物語に出てくる食べ物って、すごく強い力を持っていると思う。

架空のはずなのに、急に現実味を感じたり、親近感がわいたり。
はたまた食べ物自体が、その世界そのものを象徴するナニモノか
に変わる瞬間って、きっとあると思うんだ。

さて、著者はフードスタイリストの方。「かもめ食堂」や「めが
ね」などの映画作品にも携わっていらした。

映画に出てくる食べ物について、アエラに連載したコラムをまと
めたもの。レシピもついているので、実際に作ることができるの
がうれしい。

・がめ煮 東京タワー オカンと僕と、時々、オトンより

がめ煮とは九州で作られる煮物料理。筑前煮と同様であると思っ
て問題ないと思う。骨付きの鶏肉を使うのが定番。干ししいたけ、
人参、ごぼう、れんこん、こんにゃく、里芋などを入れて煮る。

・グリーンサラダ ニューシネマパラダイスより

グリーンカール、ルッコラ、トマトを一口大に切る。ボウルに入
れてオリーブオイルを回しかけ、手で優しくかき混ぜる。味付け
は塩コショウ、レモン汁か白ワインビネガーをかけて。

・揚げ餅 阿修羅のごとくより

乾いた餅を切り、170度の油でじっくりと揚げる。色づいたら温
度を上げ、きつね色になるまでこんがりと。火からあげて油を
きったら、塩をふっていただきます。

私はこの映画、未見なんだけど「それぞれ問題を抱えた四姉妹が
鏡開きに集まる」というものなのだそうだ。割った餅でこれを作
るわけなんだけど、かりりと塩辛い揚げ餅を食べながら、姉妹は
どんな話をしたんだろう。想像がふくらむ一品だ。

・トマトソースのパスタ ゴッドファーザーより

みじん切りのにんにくをフライパンでいためる。色づいたら赤唐
辛子、玉ねぎ。ホールトマトを潰して入れ、バジルの茎をくわえ
て5分ほど煮る。煮立ったらバジルは出しておく。

ゆであがったパスタにこのソースを乗せて、パルメザンチーズ、
バジルの葉、オリーブオイルなどをかけていただく。これを食べ
ながら、ファミリーの行く先を相談するんだよね。

・きのこ餃子 初恋の来た道より

生地の作り方も書いてある。強力粉180グラム、薄力粉60グラム、
水120ミリリットル、塩小さじ1。練って寝かせて生地にする。

この餃子には、豚肉にきのこをまぜてある。(きのこであれば何
でもいいみたい) にんにく、しょうが、長ねぎなどで味のアク
セントを。


三丁目の夕日のすき焼き、ショーしゃくの空にのアップルパイ、
母べえの卵かけご飯、ライフイズビューティフルのサーモンソ
テー、ノッティングヒルの恋人のブラウニー、クレイマークレイ
マーのフレンチトースト。

食べ物には確かに、イメージを呼び起こす力があるよね。ときに
は小道具であり、背景なんだろうけれど、見ているこちらは強烈
にそれに惹かれたりする。

食べる映画、食べる小説は好きだ。もちろん元来の食いしん坊で
るせいもあるけれど、そこに人生がある。人がある。背景が見え
るように思えるもんね。

ちなみに私にとって、架空の世界のザ・食べ物といえば、それは
ハイジの白パンなんだ。あれが遠い異国であるスイスの象徴であ
り、華やかで上品な欧州のイメージなんだよ。

アホだと言ってくれ。自覚はしている。

本日ご紹介の本はこちらから↓
シネマ食堂

No.375 楡周平「血戦(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2)」→4点

0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。

※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。

↓↓↓↓↓↓ ここから本編です ↓↓↓↓↓↓

楡 周平「血戦(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2)」→4点
発行元 :株式会社講談社
初版発行:2010/3/3
楡 周平(ニレ シュウヘイ)

あらすじ

前作から5年。
日本有数の医療法人「有川会」の御曹司として生まれ、幼少時から挫折を
知らずにパワーエリートの道を歩み続けた有川崇は、ほんの些細なことか
ら政治家への道を閉ざされた。

その後、崇は司法試験に合格し、弁護士として東京を駆けずり回る生活を
送っていたが、胸の内には常に後悔と屈辱、そして未だ消えぬ野心が燻っ
ていた。

そんな崇の下へ、ある日千載一遇のチャンスが巡ってくる。
国政選挙への出馬依頼が舞い込んだのだ。
熟考を重ねた崇は、驚くべき決断を下す。
崇と、有川会の運命やいかに。

コメント

シリーズものなのに、最初より2作目の方が面白いというちょっと珍しい
作品。
最初の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(長いタイトル!)」は、
作者である楡氏が全共闘時代にちょっと思い入れ過ぎたのか、団塊ジュニア
世代の私にはちょっとついていけない感じがした。

本作は非常にバランスが取れていて、あっという間に読んでしまった。
「知的闘争」を描かせたらやはりこのヒトは天下一品ですな。

甘いと言われるかもしれんが、悲劇のヒロイン笹山宣子がシアワセになったの
も、個人的にはとても良かった。
前作ではあんまりだったもんなあ。

血戦  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京 2 (100周年書き下ろし)

双雲からの言霊

■今日の武田双雲からの言霊

もがいても何もつかめないときに、

そっと力を抜いて水のように流れてみたら、

小さなツボミを見つけることができた。


今日も一日味わいつくしましょう。