2011年1月20日木曜日

本のご紹介です。島さんぽ

これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介



本日は ◆生活、ほっこり系


島さんぽ  上大岡 トメ
¥ 1,365  角川書店(2010/3/27)


「キッパリ!」の上大岡トメさんが、日本の島をめぐる。イラス
ト入りエッセイ。向かう島は屋久島、沖縄、淡路島、八丈島。

この中で、私が最も訪れてみたい屋久島を、ここでご紹介してみ
ようと思う。

屋久島までは、鹿児島から船か飛行機で行ける。トメさんは着い
てすぐに、レンタカーで島を一周されたのだそうだ。半日ほどで
まわれるようだな。

翌日、縄文杉を見に行く。タオルを首に巻き、シャツは二枚重ね、
ステッキを持って本格的な登山スタイルで。

それもそのはず、縄文杉を見るには、合計往復10時間もの登山が
必要であるらしい。けっこうハードなんだな。

トロッコ線路に伝って歩き、線路が終わると山道になる。急な斜
面であるが、珍しい杉がたくさんあって飽きることがない。

中でも「ウィルソン株」という、樹齢300年の切り株がトメさんの
印象に残っている。中が空洞で、立ったままは入ることができる。
ほかにも二つの木が絡み合うように生えているものもあり、自然
のすごさを感じさせられる道だった。

水は流れているものを好きなだけ飲める。緑がむせ返り、山の精
がいるような気になった。

樹齢1000年を超えるものが、総じて屋久杉と呼ばれるそうだね。
中で縄文杉と呼ばれているものは、樹齢なんと、7200年を数える
と推定されている。

森の中にいると、人間以外の何かがいても、おかしくないと思え
る。

トメさんはそう言う。普段はスピリチュアルなものなどに、そう
興味はないほうだが、屋久島に来て少しだけ考えが変わった。

目に見えない大切なものはいっぱいある。屋久島は、そんなこと
が自然に思えるような場所だ。

行ってみたいなあ。山の中、川のそばにいると、なんだか無性に
うおーってなるときあるよね。(え、ない?)

トメさんは、大昔、人間が森の中で暮らしていた頃の遺伝子が呼
び起こされるような気がする、とおっしゃっていた。わかるわ。

あとは観光案内なんかもある。

この本には、宿の名前とか、レジャースポットの名前とかがたく
さん記されていた。その意味で、旅行記というよりは観光ガイド
みたいな印象が強い本だった。

そこは少し残念。もっとがっつり、著者の考えや目で見たものを
書いてほしかったという思いは残る。

しかし、島巡りってのは面白そうだね。幼い頃から淡路島を見て
育ってきて、海の向こうへの憧れは私のうちにずっとある。向こ
うへ渡って行きたいという原始的な欲求がある。

日本は島がたくさんあるもんね、と、締めようと思っていたけれ
ど、よくよく考えれば本州だって島なんだよね。

島国ニッポン。島の魅力を語る本、以後続刊希望だな。

島さんぽ  上大岡 トメ

双雲からの言霊

■今日の武田双雲からの言霊


イライラしてはいけないと強く思っている人ほど
なぜかイライラが増えていくという現象。

まずは
イライラしている自分を受け入れることから。


今日も一日味わいつくしましょう。

こんな発想があったとは…本を折り紙にしてしまった斬新なアート

本アート00

以前、本を削った彫刻をご紹介したことがありますが、今回ご紹介するものはページを折り込むことで文字や図形を浮かび上がらせた、本の折り紙とも言うべき作品。



その他、アーティストのIsaac Salazar氏による、文字通りクリエイティブなアートをご覧ください。


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