2010年11月25日木曜日

No.376 小田雅久仁「増大派に告ぐ」→ 1.5点

小田 雅久仁「増大派に告ぐ」→ 1.5点
発行元 :株式会社新潮社
初版発行:2009/11/20
小田 雅久仁(オダ マサクニ)

あらすじ

この世は大多数の増大派と、ほんの僅かな減少派によって成り立っている。
減少派である俺は、増大派の奴らから逃れるため、日々流浪の生活を送ら
なければならないのだ。

・・減少派として、ほとんど唯一の生き残りである大熊健太郎は、犬のア
ルバートと共にさすらいの生活を送っていたが、ある日いよいよ最終目的
地である巨大団地に辿り着いた。

健太郎の、長い旅の終わりを描く。
第21回日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。

コメント

インパクトのあるタイトルに惹かれて読み始めたが、実に難解な作品だった。
正直に言って、最初から最後まで意味が分からんかった。

作品の重要キーワードである「増大派」「減少派」が、エントロピーに由来
するということは分かったが、作者の小田氏が何の象徴としてエントロピー
に着目したのかということ自体が、最後まで読んでも結局分からない。

う〜ん、これは一体何なんだろなあ。
俺の理解力というか、感受性がダメなんかなあ・・、という感じで悩みなが
ら読了した一冊。

文中には様々なジャンルのいわゆるダメ人間というか問題あり!な人物がわ
んさかと登場し、それぞれ内面的には色々な理由から葛藤があったりなかっ
たりするのだが、この内面的な悩みが異端というかあまりに特殊すぎてまっ
たく感情移入ができなかった。

本作はコンクールで大賞を取って評価されているので、分かるヒトが読めば
「これはすごい!」という作品なんだろうと思う。(きっと)

カフカ的世界が好きな方には堪らないかも知れません。



0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。

※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。




増大派に告ぐ

双雲からの言霊

■今日の武田双雲からの言霊

自分を成長させるのに必須なことは、

「勘違い」だと思う。

今日も一日味わいつくしましょう。

本のご紹介です。坂本龍馬に学ぶ33の仕事術 日本を洗濯致したく候

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これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介

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本日は ◆ビジネス、営業系

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坂本龍馬に学ぶ33の仕事術 日本を洗濯致したく候  中島 孝志
¥ 1,365  マガジンハウス (2010/2/10)

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息抜きに読むといいかもしれないね。坂本龍馬に関するエピソー
ドがいくつか集められ、それに著者の注釈解説思い入れが述べら
れている。

「思い入れ」と書いたのは語弊があるかもしれないけれど、とに
かく、坂本龍馬という人は、語るときどうしても熱っぽくならざ
るを得ないのかなと思った。

基本的にはビジネス書、自己啓発書。仕事に生かせるアドバイス
も豊富だ。

・「彼はもともとおれを斬りに来た奴だが、なかなかの人物さ。
そのときおれは笑って受けたが、おちついていてなんとなく冒し
がたい威厳があって、よい男だったよ」

勝海舟の談である。龍馬は勝を暗殺に来て、その人柄に触れて以
後師事するようになったと言われている。

だが実際は、勝邸に龍馬と同行したのは剣術道場の人間だった。
刺客だとか攘夷派などではなかったのだ。

龍馬が彼を訪ねた目的は、海外のことを知る勝海舟に海運につい
て教えを請うためだった。紹介状を携えて乗り込んだのだ。

そこで大切なのは、二度会って、親しくてもらえるだけの度量を、
自分が持つことである。龍馬にはそれがあった。勝の言葉はその
ことを現している。

・「天下の大事をなすものは、機が熟しているかどうかを見極め
ないといけない。ねぶと(おでき)の膿み具合もよくよく見て、
針で刺せば膿みを出せるかどうかを判断しなければいけないのじゃ」

姉、乙女にあてた手紙の一節。

外国勢力が虎視眈々として日本を眺めている時代。大きな力を持つ
薩摩、長州が手を結ばなければ勝ち目はないと、皆が頭では理解し
ていた。

だがそれを実行に移そうとしたのは龍馬だけだ。「利があれば話し
合いにも応じるに違いない」「なんとしてでも話し合いのテーブル
につかせなければならない」 そう考えて、彼はじっと機会を見計
らっていた。

物事の成就にはタイミングが重要である。だがそれは、待っていて
訪れるものではない。普段より思い定め、準備をして初めて生かせ
るというものである。

・「役人は好かんきに。世界の海援隊でもやろうかな」

西郷隆盛が驚いた。新政府の役職の中に、龍馬の名前がなかったか
らである。直接本人に問うたところ、このような答えが返ってきた
のだとか。

既成概念にとらわれない、守りをよしとする人ではなかったようだ。

また、龍馬はこんな言葉を残している。火事で焼けた家に、父の形
見の刀を取りに入ろうとした人に。

「刀なんか道具だ。本当の形見はお前自身じゃ。そんなものに誇り
を持つな」

権力を持つことにも関心がなかった。人そのものを見、愛する人
だったようだ。


司馬遼太郎が龍馬のことを小説に書いたのは偶然だったのだそうだ。

龍馬のことを最初に司馬に話したのは、司馬の後輩の人物だった。
彼は高知の出身で、面白い人間がいるから、ぜひ書いてほしいと司
馬に語った。

だが司馬は、その時点ではどうにも乗り気ではなかったようだ。だ
が歴史書をあさるうちに、中に散見される龍馬という人にどんどん
魅入られていった。

「どうやら龍馬という男は、日本人からひとつ桁が外れた人間であ
るようだ」

最後にはこんな印象を持つに至ったらしい。大舞台を望まなかった
龍馬らしい話だと思った。

原文で引用された言葉に、現代語訳がないのが少々残念。エピソー
ド拾い読み、気分転換といった感じで向き合うのがよさそうな一冊。

坂本龍馬に学ぶ33の仕事術 日本を洗濯致したく候

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●年末を見据えて、そろそろプリンターの季節ですなあ。

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どんどん便利になるね。