2011年2月6日日曜日

こんな本読んだよ!1102050242

46年目の光 ロバートカーソン/池村千秋 訳 NTT出版


ノンフィクションです。マイクメイは三3才のときに科学薬品の爆発により失明してしまう。そして46才のときに出会った眼科医から視力を取り戻せるかもしれないと告げられる。二回の手術により、幹細胞と角膜を移植するという最新の治療法だった、
リスクはあった。まず手術そのものの成功率は50パーセント。成功してもどれだけ回復するかわからない。また突然視力を失う可能性もある。さらに、拒絶反応を押さえるために術後に飲む薬にはガンを含めた命に関わる副作用の危険がある。
メイは迷った。目が見えなくても幸せで充実した人生を送っている。なのに命をかけてまで視力を取り戻すチャレンジをする必要があるのか。
しかしメイは手術を受ける決心をする。それは自らを「冒険者」と考えるメイの生き方を貫くための決断だった。
手術は無事成功。視力を取り戻した。
しかしメイの視覚には得意なことと不得意なことがあった。動きのあるものを見ることやいろを見分けることは、うまくできたが、人の顔や物体を区別したり奥行きを感じたりするのは不得意だった。
様々なテストの結果原因は脳にあることが明らかになった。「ものを見る」という作業は単に視力だけでなされているわけではない。長い間の人生経験による知識が重要なのだ。3才で失明したメイには絶対的にこの点がかけていた。そこでメイは視力だけでなく触覚を使ったり息子たちに質問をしたりして脳内にカタログを作成するという気の遠くなるような作業に取りかかった。
うまくいくかに思えたある日の検診で拒絶反応が見つかる。つらい治療を受けることになる。
しかし今回もメイは打ち勝ち視力を手にするこっができた。
私とはケースが違いますが、良くなる可能性がある治療法が開発されているというのは明るい話題です。
今回の本は読者様に紹介いただいて読んでみました。いい本がありましたら教えてください。


46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生