2011年2月4日金曜日

双雲からの言霊

■今日の武田双雲からの言霊

迷わない。

ではなく、

迷い続けないことが大事なんだ。


今日も一日味わいつくしましょう。

本のご紹介です。悩みと縁のない生き方─「日々是好日」経

これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介


本日は ◆世間話、時事ネタ系


悩みと縁のない生き方─「日々是好日」経  ¥ 1,365
アルボムッレ・スマナサーラ   サンガ (2009/11/26)


この方の本もよく目にするようになった。スリランカ上座仏教の
長老、アルボムッレ・スマナサーラさん。

講演会の内容をまとめたもの。「日々是好日」という経典につい
て、お話されたものだった。

しかしこの言葉「日々是好日」がお経だなんて、知らなかったな。
「今日はよい一日だった」と言えるような生き方をする。そうい
う意味合いであるようだ。

過去にとらわれず、未来を憂えず、現在だけに向き合う。その日
一日を全力で生きる。なるほど、心がけたいことであるが、読ん
でみると、これがなかなか難しいことだとわかった。

振り返ってみよう。ある一定の時間の中で、自分がどれだけ現在
に向き合って見るか、考えてみるとわかる。

たとえば眠る前。「今日はこうだった、ああだった」「明日はあ
れをしよう」 たいてい、こんなことを考えていると思う。たっ
た今触れている枕や布団の感触に、意識をやる人がどれだけいる
だろうか。

また、私たちが時間を費やすのが妄想だ。

「あの人は私が嫌いに違いない」「あの人は私が気になっている
ようだ」 

過去にも未来にも、もちろん現在にもかかわりがない出来事。具
体性のないことを、私たちは懸命に考えている。大変危険なこと
である。

この妄想さえなければ、人はパワフルな生き方ができる。「世界
制覇をしてやるぞ」と思えるくらい、力に満ちた人生を送ること
ができる。

私たちがする勘違いの一つに「我は死なない」というものがある。
私たちの時間は有限だ。時間は過ぎてゆくものであり、本来、取
り返しがつくものではない。

たとえば朝食べられなかった食事を、昼とることができるだろう
か。昼一食で食べられるものは決まっている。朝食べられなかっ
たものは、その一瞬を逃したせいで、永遠に食べられはしないの
だ。そのことを覚えておく必要がある。

仏教で言う怠け者(放逸という言葉を使う)とは、その一瞬を大
切にしない人のこと。

たとえば掃除。「後でやります」というのは怠けだ。ご飯を食べ
た後、頼まれた仕事、「後で」とはつまり、その時間を怠けてい
ること。

洗うべき食器が台所にあれば、後の仕事に支障をきたすだろう。
怠けのツケを払うことになる。仕事に関しては、もちろん優先順
位はある。

その時間にできることは一つしかない。だからそれを懸命にやれ
ば、忙しいと慌てふためくこともない。後の時間には後の時間に
やるべきことができる。そのとき、また一生懸命取り組めばよい。

明日死ぬかもしれない。大変な変化が起こるかもしれない。今こ
のとき。集中して生きることが大切だ。そしてその「今」の時間
を限りなく短くすること。

この一年頑張る、を、今日一日、と縮めてみる。次はこの一時間、
この一瞬を精一杯生きることに努めてみる。悩んでいる暇はない
はずだ。


厳しいものだな、と考えを改めさせられた。やるべきことを後回
し、後回しにしてしまう癖は私にもある。

また、妄想にとらわれるということもよくある。ふんわりぼんや
り、楽しい妄想ならましだけど、事実ではない取り越し苦労に頭
を悩ませることはよくやる。

とにかく今。難しいけど、意識してみようかな。

悩みと縁のない生き方―「日々是好日」経