2010年12月13日月曜日

本の紹介です。誰のうえにも奇跡は降りてくる

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これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介

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本日は ◆自己啓発系

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誰のうえにも奇跡は降りてくる  はる
¥ 1,260  PHP研究所 (2010/6/17)

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著者のはるさんは沖縄のユタ。では、ユタとはいったい何なのか。
本書からその答えになる部分を引用してみたい。

「ユタは一般人と同じように生活し、一般人を相手に霊的アドバ
イスを行うことを生業とする在野のシャーマン、カンナギ。沖縄
の人の自警団。

パブリックな場所には存在せず、住民達の先生として地域に存在
し、先祖を祀るだけでなく、現在の生活の悪いところを指摘した
り、幸せの方向にいける方法を教えたりします」

霊的な存在であると同時に、俗世間的な問題にも通じる地域の相
談役のようなものであるか。集団の中に、こういう人を置くのは
古来からの知恵なのかもしれないな。

そんでもってこのはるさん、これまで16万人の人から相談を受け、
カウンセリングを行ったのだそうだ。伝説のユタと呼ばれている。

本書には、その経験から得た人生の知恵、処世術がまとめらえて
いる。女性向けのきらいはあるが、恋愛に偏っているわけでもな
く、誰が読んでもためになる部分はあると思う。

・女性の恋愛について

思い込みは捨てよう。「若くないから恋愛ができない」と悩む女
性が大勢いる。だが「男性は若い子が好き」というのは単なる思
い込みでしかない。

年下の彼とうまくいかなくて悩む女性に、「あなたからアプロー
チしてごらん」とアドバイスすると、たいてい、すんなりとうま
くいく。しっかりした男性は、大人の女性のよさを知っている。

・仕事について

男性社会である。女性はまずそのことを知り、うまく合わせた生
き方をしよう。先を見据え、ニコニコ笑っておなかを開かせ、ず
ばりと切り込んでいくのも一つの方法である。

会社での出来事はすべて「お仕事」。人との関係もお給料のうち
だ。仕事でも恋愛でも、最後に勝つのは人を見る人、相手の出方
を見定めることができる人。会話のキャッチボールを楽しみなが
ら、相手にしゃべってもらうことがうまく事を運ぶコツ。

・人生について

体を動かすと運気があがる。動いてから考えるのも一つの手。そ
の場合、失敗したらさっと方向転換する柔軟性も大切である。

運気には予兆がある。たとえば交通事故。事故を起こす前の行動
を見直すと、かすったり、石が飛んできたり、何かしらのよくな
いことが起きているとわかる。

予兆を早めにつかんで対処しよう。その際、悪いことのあとには
よいことがあるのだからと、恐れず希望を持ち、明るい心持でい
ること。

ネガティブな自分がいやになったら、その思考や行動を変えよう。
性格や性質を変えようと思ってはいけない。無駄だし、無理だし、
とても大変なことだからだ。口に出す言葉を変えるだけで、ずい
ぶんと多くのことが変化してゆく。

それでもマイナス思考が抜けない人は、これまでの自分に感謝し
て別れを告げよう。

マイナス思考に陥っていたのは、それなりの理由があることだし、
必然性があったこと。だがその自分はもう必要はなくて、新しい
自分に生まれ変わろうとしている。

一つの役が終わったと考えよう。「もういいの、これまでありが
とう」と言って、辛かった役目を捨ててしまう気持ちで。希望が
あれば人は死なない。


オーラを見る方法が紹介されている。手を壁にかざし、3D画像を
見るような感覚で手と壁、両方に焦点を合わせる。すると手の先
から見えてくるものがあるのだそうだ。

一瞬、その気になってやってみたけど、私には当然のように無理
だった。面白そうだとは思うんだけど。

誰のうえにも奇跡は降りてくる

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No.379 江國香織「落下する夕方」→ 3点

江國 香織「落下する夕方」→ 3点
発行元 :株式会社角川書店
初版発行:1996/10/30
江國 香織(エクニ カオリ)

あらすじ

別れは突然だった。
8年間を一緒に暮らし、私と私の幸福のほとんど全てを形づくっていた男、
健吾が突然私の元から去っていったのだ。
理由は新しい女。

実にまあ良くある話だが、自分の身に起こってしまうと骨身にこたえた。
そして、話しはそれで終わらなかった。
あろうことか、健吾が好きになった女、華子が家に転がり込んできたのだ。
私と華子の、奇妙な共同生活のはじまりから終わりまでを描く。

コメント

なんとも女性らしい視点の作品だなあというのが読後の第一感想。
感性と理性、感覚と思考、ココロとアタマ、主観と客観、いろいろあるけど
常に前者を優先させるのが女性だと言う思い込みが私にはあって、その観点
からいうと本作はいかにも女性的だ。

別に詰まらなくはなかったけど、梨果にも華子にも付いていけねーやと思っ
た箇所がちょこちょこあった。
ちょっと前に「話を聞かない男、地図が読めない女」という本が話題になり、
読んでみて男と女の考え方というか成り立ちの違いみたいなものに「なるほ
どなあ」と感心した記憶がある。

曰く、男と女の最大の違いは「自分」と「外の世界」との捉え方にあるらしい。
確かに個人的な意見としても男は自分というものをどこかで客観視していて、
「まず世界があり、その中に自分が居るのだ」という俯瞰的な認識があるよう
に思う。
対して世の女性は自分という境界線がもの凄く強固であり、「まず自分があり、
それを取り巻く周囲の環境として世界はある」という構図で世の中を見てらっ
しゃるような気がしている。(もちろんどちらが良いとか悪いとかいう話しで
はありません。)

本作は、そういった直球ド真ん中の「オンナ」を梨果と華子という二つのキャ
ラクターの視点からじっくりと描いていて、ふたりの中間にいる健吾が、まる
でテニスボールのように梨果と華子の間を行き来する状況がなかなか面白かった。

まあしかし、男の立場から読んでると、やっぱ女性はよく分からんわいと思って
しまう部分もあるお話しでした。。

江國 香織「落下する夕方」





0点→途中リタイア。読むことが苦痛。出会ったことが不幸。意味が分からない。
1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。

※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。

双雲からの言霊

■今日の武田双雲からの言霊

家族の大切さを知るほど、

自分の大切さに気づくようになった。


今日も一日味わいつくしましょう。