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本日は ◆生活、ほっこり系
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魚ガールの 築地でうまい魚 食べ歩き 二枚貝、監修・生田與克
¥ 1,260 中経出版 (2010/9/4)
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山ガール、森ガールのお次は魚ガールということらしい。
テレビ朝日の「おかずのクッキング」、番組HPに連載されたイラ
ストエッセイ。二枚貝なるユニットが、築地に出向いて旬の魚を
レポートするというもの。
先生役は築地のマグロ中卸店「鈴与」の三代目、生田のアニキと
呼ばれる方。この方がおいしい魚の食べ方や、見分け方を教えて
くれる。
春 アジ、ホタルイカ、イワシ、イイダコ、タイなど。
中でもイワシは昔から、日本人の食生活に大きく関わっている。
幼いものはシラスと呼ばれる。シラス干しにされる魚だ。釜茹で
にして、干したものがシラス干し。これをさらに乾燥させるとち
りめんジャコと呼ばれるそうだ。(関西人の私はちりめんジャコ
しか知らなかった。関西では、シラス干しはめったに見ない)
大きく育つとメザシになり、煮干になる。塩焼き、つみれにして
もうまい。「七回洗えばタイの味」なんてことも言われるそうだ
が、庶民の暮らしに密着している魚であるのだ。
さばくときは、梱包に使うビニールバンドを利用するとよい。え
らの後ろの辺りに当てて引くと、簡単に三枚おろしができる。
夏 イサキ、サケ、アユ、タカベ、シンコ、コチなど
シンコとはコハダの幼名。4、5センチの頃をそのように呼ぶ。初
物好きの江戸っ子はこの魚がたいそう好きで、今でも初せりは高
値になるのが常のこと。
この魚、コハダになってもコノシロになっても、酢じめで食べら
れることが多い。焼くと人肉を焼くようなにおいがするそうなん
だけど、誰にも真偽はわかんないよね。
シンコはさばくのにも手間がかかるから高い。銀座の寿司屋では
数万円もすることがある。シンコとコハダは脂ののりの違いでわ
かる。旬の魚を知っておくと、寿司屋で一目置かれるようになる。
秋 ハゼ、サンマ、シシャモ、イクラ、エビ、サバ
サンマのおいしい食べ方。焼き魚だけじゃないんだなと、まさに
目からウロコだった。
サンマを三枚におろして塩をふる。15分ほど置いて、酢水(1対1)
につける。これだけでさっぱり、たくさん食べられるようになる。
また、味噌にみりん、ねぎを混ぜたねぎ味噌を、背開きにしたサ
ンマにはさんで焼いてもよい。安くておいしい庶民の味方。いろ
んな食べ方で味わいたいもの。
冬 タラ、アンコウ、ホタテ、ヒラメ、サワラ、カキ
タラとホタテ、私がぜひ、やってみたいと思う料理があった。
タラ豆腐 つけ汁を作る。煮切った酒にしょうゆとほぐした鰹節、
ねぎを入れてつけ汁とする。容器に入れる。
鍋に湯を張り、つけ汁の入った容器を真ん中に置く。豆腐とタラ
を湯の中に入れ、つけ汁につけながら食べる。湯豆腐みたいに楽
しめばよいらしい。
ホタテのカレースープ ホタテの貝柱、適当な貝(本書ではホッ
キ貝を使用)を水に入れて煮立て、沸騰したところにカレールー
を入れる。貝のだしとカレースープが絶妙な味。
二枚貝はアラフォー女子二人のユニット。若い女子アナをねたん
だり、男子ゲットをたくらんだり、ギャグも十分楽しかった。
知らないことを、たくさん知ることができたのもうれしかった。
無性に魚が食べたくなる。「魚っ食い」の日本人の血に訴える一
冊。
魚ガールの 築地でうまい魚 食べ歩き 二枚貝、監修・生田與克
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