1点→なんとか最後まで読んだが、時間のムダだった。つまらない。
2点→可もなく不可もなし。ヒマつぶしにはなったかなというレベル。
3点→難点もあるがおおむね満足。この作者なら他の作品も読んでみたい。
4点→傑作。十分に楽しんで読めた。出会えてよかった一冊。他人にもすすめたい。
5点→最高。とにかく良かった。人生の宝物となる一冊。
※ 小数点は、上記点数の間であるとご理解下さい。
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楡 周平「血戦(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2)」→4点
発行元 :株式会社講談社
初版発行:2010/3/3
楡 周平(ニレ シュウヘイ)
あらすじ
前作から5年。
日本有数の医療法人「有川会」の御曹司として生まれ、幼少時から挫折を
知らずにパワーエリートの道を歩み続けた有川崇は、ほんの些細なことか
ら政治家への道を閉ざされた。
その後、崇は司法試験に合格し、弁護士として東京を駆けずり回る生活を
送っていたが、胸の内には常に後悔と屈辱、そして未だ消えぬ野心が燻っ
ていた。
そんな崇の下へ、ある日千載一遇のチャンスが巡ってくる。
国政選挙への出馬依頼が舞い込んだのだ。
熟考を重ねた崇は、驚くべき決断を下す。
崇と、有川会の運命やいかに。
コメント
シリーズものなのに、最初より2作目の方が面白いというちょっと珍しい
作品。
最初の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京(長いタイトル!)」は、
作者である楡氏が全共闘時代にちょっと思い入れ過ぎたのか、団塊ジュニア
世代の私にはちょっとついていけない感じがした。
本作は非常にバランスが取れていて、あっという間に読んでしまった。
「知的闘争」を描かせたらやはりこのヒトは天下一品ですな。
甘いと言われるかもしれんが、悲劇のヒロイン笹山宣子がシアワセになったの
も、個人的にはとても良かった。
前作ではあんまりだったもんなあ。