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これであなたも読書通!話題の本をほぼ日刊でご紹介
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◆自己啓発系
一生折れない自信のつくり方 青木仁志
¥ 1,365 アチーブメントシュッパン (2009/11/25)
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自己啓発にも流行というか、流れみたいなものがあるよね。最近
私はそんなことを考えている。
たとえば少し前までは、ナポレオンヒル型の「考えれば何でもか
なう」的なものが主流だった。バブル型と、私が(勝手に)呼ん
でいるものだ。
ちなみにその考えは最近になって、「引き寄せ」という言葉に置
き変えられるようになった。スピリチュアルテイストの香辛料を
ふりかけて、目先を変えて食わせようという魂胆だな。
でも世の中、念じていればすべてかなうかといえば、そうでもな
いとわかってしまうのがこの不景気の世の中である。念じてかな
わず、といって己のせいとしてしまうのは辛すぎる、無理すぎる。
そんなわけで、ここ最近は自己啓発にも「ネガティブな本音を受
け入れましょう」というものがぼちぼち出始めている。
ネガティブなことを考えるのは当たり前。それより自分が本当に
望んでいることを突き止め理解し、こつこつ目的を達成できるよ
う、がんばりましょう。ど根性!ではなく、脳の働きを生かして
成功を手にしましょうね……。
と、こういうのが今の流行なのかなあと、なんとなく考えている。
ん? 今日の本の紹介はまだかですと? ええかげんにせえと?
申し訳ないです。では結論から申し上げると、本日の本はバブル
型激飛ばし風自己啓発書であるわけです。背中が伸びるよ。
青木さんは恵まれない家庭で育ち、事業を興したものの借金を抱
えて倒産。金を稼ぐためにブリタニカに入社し、先輩社員から
「お前ならできる!」と告げてもらって自信をつけた。
だが、本当の自信は自分で手に入れるしかない。結局、自分の人
生は自分だけのものなのだ。結果を誰のせいにするわけにもいか
ないし、自分で切り開いていくしかない。
これを自覚したときに、全責任を負う覚悟が生まれる。すべてに
当事者意識を持ってあたれば、大きな成功はおのずから手に入れ
られる。家事も育児も仕事も、他人任せにはしない。
毎日同じことをすることで、メンタル面での強化ができる。
ある野球選手は、メンタルコーチに「毎朝同じ時間にランニング
をすること」と命じられたのだそうだ。辛い運動ではない。軽い
ものだが、毎日することが大切だと言われた。
こうすることで「毎日積み重ねてきた」という自信が生まれるの
だ。私たちはたとえば、朝早起きをすることから始めてみたらど
うだろう。
「一日一生」の気持ちで生きる。一日の質を高める意識を持とう。
やることを決め、それが達成できると小さな自信が積み上げられ
ることになる。
自信は四つ、会社に対する自信、職業に対する自信、商品に対す
る自信、自分に対する自信を持つこと。ときには息抜きをしなが
ら、ポジティブな気持ちを持ち続けよう。
自己啓発マニアには、特に目新しくこれはこれは!的なことはな
いと思う。だがといって、読んで激しく損をしたぞ!と憤るほど
のことも決してない。
気合を入れたいときにどうぞ。
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